NewsPicks2026年7月15日
iPhoneが息を嗅ぎ分け糖尿病の兆候を検知。Appleが搭載を目指す次世代呼気センシングシステム
呼気は採血を伴わず、日常的に測定できる点で有望なバイオマーカーです。iPhoneに搭載されれば、年1回の健診を補完し、糖尿病などの兆候を早期に捉えて受診につなげる可能性があります。一方、食事や体調、測定環境による変動も大きく、実用化には精度検証や誤検知への対応、医療機器としての承認が不可欠です。診断機器というより、まずは継続的なスクリーニングと行動変容を促す仕組みとして期待したい技術です。
Apple呼気センシング糖尿病予防医療医療DX
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欧州、熱波期間中の6月下旬に暑さの死者が1万人超に
「暑さによる死者1万人超」という数字は、直接的な熱中症死だけでなく、心疾患や呼吸器疾患などを含む「超過死亡」である点には注意が必要です。一方、9割以上が65歳以上とされ、猛暑が高齢者や基礎疾患を持つ人の健康を急速に悪化させることは明白です。
熱波はもはや一時的な気象災害ではなく、医療・介護、住宅、都市設計、電力供給を横断する公衆衛生課題です。日本でも冷房利用を個人の自己責任にせず、独居高齢者への能動的な安否確認、介護施設の温度管理、夜間の暑さを前提とした警戒体制など、地域単位での「暑熱対策インフラ」を整える必要があります。
欧州熱波超過死亡高齢者公衆衛生
続きを読むNewsPicks2026年7月13日
熱中症の「突然のピーク」は偶然ではない ― 暑熱順化のギャップが構造的に生む現象
「暑熱順化」という生理学的プロセスは、一般にはまだあまり知られていません。体が暑さに適応するには約1〜2週間の段階的な熱曝露が必要で、この期間を経てはじめて発汗機能や循環調節が整います。長梅雨や気温が上がりきらない春先を経た後、梅雨明けと同時に高温が到来する年は、住民の多くが十分に順化できていない状態で急激な暑さに晒されます。搬送件数がラッシュ状態になるのは偶然ではなく、この生理的なギャップが構造的に引き起こす現象です。特に懸念されるのは、体温調節機能が低下している高齢者と、体重あたりの体表面積が大きく脱水に陥りやすい小児。両者に共通するのは「自覚症状が乏しいまま重症化しやすい」点で、本人や周囲の早期気づきが難しいことです。課題は行政の対応タイムラグ。気象情報が出てから注意喚起が動く流れでは、順化期間の観点から明らかに後手です。梅雨末期の段階から行動変容を促す先手の情報発信と、高齢者・子どもを対象にした地域単位の見守り体制が求められます。
熱中症対策暑熱順化予防医療高齢者地域包括ケア
続きを読むNewsPicks2026年7月13日
街の歯医者さん6,590社 売上高が1兆円を突破 ― 売上5億円未満が95.8%、業績は二極化が鮮明に
市場全体では売上高が1兆円を超えていますが、増収企業が57.3%に対し、減益企業は51.4%。売上の拡大が、そのまま収益改善につながっていない点が重要です。人件費や材料費、設備投資負担が増す中、保険診療中心の従来型経営だけでは厳しさが増しています。今後は予防歯科や高齢者対応、自費診療、デジタル活用による生産性向上に加え、歯科技工所との連携や事業承継まで含めた経営力が二極化を左右するでしょう。地域医療の担い手を維持する観点からも、個々の診療所の努力だけに依存しない支援策が必要です。
歯科医療経営二極化地域医療自費診療
続きを読むNewsPicks2026年7月9日
美容医療後ホームケア市場の拡大と企業競争力
美容医療が身近になる中、今後は「施術そのもの」だけでなく、「施術後のホームケア」まで含めた市場がさらに拡大していくと思います。
今回興味深いのは、ロート製薬の再生医療・皮膚研究の知見と、ユーヤンサンが持つ東洋の知恵を、グループ入り後の具体的な共同商品開発につなげている点です。
美容医療とセルフケアの境界は今後ますます曖昧になります。医療機関との接点を持ちながら、日常の継続ケアまで支援できる企業が、これからのヘルスケア・美容市場で大きな競争力を持つと考えます。
美容医療ホームケア・スキンケア企業戦略・提携
続きを読むNewsPicks2026年7月9日
ダイト決算 ― 増益の質と持続成長への課題
売上高が前年同期比0.3%増にとどまる一方、営業利益は47.2%増となり、収益体質の改善が鮮明です。ただし、増益には製剤比率の上昇に加え、在庫評価損や研究開発費の減少も寄与しており、今後はコスト削減だけでなく、本業の成長によって利益水準を維持できるかが焦点です。原薬から製剤まで一貫して対応できる点は、品質管理と安定供給が重視される医薬品業界で強みになります。一方、原薬受託や医療用製剤の受託製造は減少しており、自社ジェネリックへの依存度上昇には薬価改定リスクも伴います。設備投資については、単なる能力増強ではなく、品質保証の高度化や高付加価値製剤の受託獲得につながるかを見極めたいところです。営業キャッシュフローが大きく改善しているため、投資余力は高まっていますが、今後は投下資本利益率を意識した案件選別が重要になるでしょう。
ジェネリック医薬品製薬業界決算収益構造改善
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