Industry Monthly
2026年5月 業界マンスリー
Pharmaceutical industry, this month
医薬品業界の政策・市場・技術の動きを、公開情報をもとに毎月まとめてお届けします。
制度・薬価
医薬品の安定供給支援補助金、公募開始
厚労省が医薬品卸向けに公募(5/29まで)。安定供給の適正化・地域貢献・災害時BCP等が対象で、単品単価交渉の推進が応募要件に含まれる。
出典: 厚生労働省Expertの視点
医薬品の安定供給は、患者が必要な薬を切れ目なく受け取れるかに直結します。卸への直接支援は珍しく、現場の欠品解消にどこまで結びつくかが問われます。
中医協、新薬の薬価収載を審議(第650回総会)
新薬の薬価収載、再生医療製品の保険適用、最適使用推進ガイドライン、DPCの高額新薬対応などを議論。5月20日収載予定の新医薬品が示された。
出典: 厚生労働省Expertの視点
新薬の収載は、革新的な治療に患者がどれだけ早くアクセスできるかを左右します。患者のアクセスと、保険財政の持続性をどう両立させるかが本質的な論点です。
市場・経営
国内医薬品市場、3.1%増の11.8兆円
4年連続で過去最高。GLP-1製剤「マンジャロ」が3.2倍成長で1,000億円を突破。
出典: AnswersNewsExpertの視点
GLP-1の急成長は大きな需要の裏返しですが、患者にとっては適正使用と公平なアクセスの確保が重要です。市場の拡大が、そのまま一人ひとりの患者の利益になるとは限りません。
主要製薬7社、営業利益41%増
26年3月期は5.4%増収・41.0%営業増益。グローバル製品の成長と減損縮小が寄与し、5社が売上収益で過去最高。
出典: AnswersNewsExpertの視点
好調な業績は次の創薬の原資になり得ます。患者が恩恵を受けるのは、その利益が研究開発やアクセス改善に還元されたときであり、結果がどう使われるかが問われます。
ドラッグストアの販路拡大
食品で集客し医薬品で利益を確保する戦略のもと、スーパーとの共同出店が進む。
出典: 日本経済新聞Expertの視点
日常の買い物でOTCや健康関連商品に手が届くことは、生活者のセルフケアを後押しします。一方で、安全な使用には薬剤師による相談・助言の機会が欠かせません。
薬局経営に二重改定の影響
薬価改定・調剤報酬改定の重なりで薬局経営が厳しさを増しているとの業界の指摘。
出典: PHARMACY NEWSBREAKExpertの視点
薬局は、患者にとって最も身近なアクセス基盤です。地域の薬局が立ち行かなくなれば、特に高齢者や地方の患者が薬を受け取りにくくなる点に注意が必要です。
※ 本レポートは公開情報をもとにYap株式会社が編集したものです。「Expertの視点」はCEO 山本正也(NewsPicks Expert)による見解です。各項目の詳細は出典元をご確認ください。
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