7+
パートナー国
9+
パートナー企業
2023
設立年
3
事業の扉
Care Link
Specialty Pharma × Last Mile
患者の不安を、可視化された安心へ。
薬局から患者宅までのスペシャリティ医薬品ラストワンマイル配送。コールドチェーン管理、服薬継続率の可視化、PSP連携を一気通貫で実現します。
Global Bridge
Import × Export
日本の英知を、世界へ。
海外医薬品・原料の日本市場参入、日本のOTC・サプリメントの海外展開。規制対応から物流まで一括支援します。
garden
Supplement Development
ひとつの製品を、ともに育てる。
サプリメント・健康食品の企画から製造まで。OEM/ODM対応、原料調達、ブランディング支援をワンストップで提供します。
最新の発信
CEO 山本正也が NewsPicks で発信する、医療・ヘルスケアのインサイト
精密栄養学の成長市場 ― 技術・制度・格差の三課題
「万人に効く食事」という発想の限界は、栄養科学の世界ではずいぶん前から議論されてきた。腸内細菌叢の個人差、遺伝的多型、代謝応答のばらつきを考えれば、集団平均に基づく食事ガイドラインがいかに粗い近似であったか、改めて問い直される時期に来ていると思う。 ただ、669億ドル市場という数字をそのまま「精密栄養学の勝利」と読むのは少し早計かもしれない。ウェアラブルや網羅的オミクス解析のコストが下がっても、データを解釈し、個人の生活文脈に落とし込む「翻訳者」の機能が追いつかなければ、技術は宙に浮く。臨床栄養士や管理栄養士、かかりつけ医が精密栄養の知見を扱える体制が整って初めて、個別化の恩恵は実生活に届く。 日本では食事介入のエビデンスを保険診療に組み込む仕組みがまだ脆弱であり、自費市場だけが先走る構図になりかねない。格差の問題も見逃せない。誰が精密栄養にアクセスできるのかという問いは、市場規模の議論と同時に、制度設計として答えを出さなければならない段階に来ている。
はしか死者増加 ― ワクチン忌避の根底にある「信頼の欠如」
はしかはワクチンで予防できる感染症であるにもかかわらず、死者が相次いでいるという現実は、公衆衛生の問題であると同時に、社会的信頼の問題として読むべきだと思っている。 ワクチン忌避の背景には、単純な「反科学」だけでなく、医療機関や行政への不信の蓄積、SNSを通じた誤情報の拡散、そして一部の政治的言説との接合がある。今回、地元知事が厚生長官を名指しで批判している点は象徴的で、連邦レベルのヘルスコミュニケーションの混乱が現場の予防体制に直接影響を与えている構図が見える。 日本でも麻疹の散発事例は毎年報告されており、対岸の火事ではない。ワクチン接種率の地域差や、特定コミュニティでの接種忌避傾向は日本でも確認されている。重要なのは「情報の正確さ」と同時に、「誰が、どのように伝えるか」という信頼設計の問題だ。かかりつけ医や地域の保健師が果たす役割が、こうした局面ではより本質的な意味を持つ。制度や数字の話に終始せず、人と人の信頼関係をどう築くかという視点が、予防医療の根幹にあると改めて感じる。
地方ドラッグストアの食品化 ― 生活・健康インフラ統合の必然
地方のドラッグストアが食品比率を高め、生鮮・惣菜まで扱う「食品だらけ」の業態に進化しているという現象は、都市部の感覚では違和感があるかもしれないが、地域医療・ヘルスケアの文脈で見ると、これは必然の流れとして読める。 スーパーや食料品店が撤退した地域では、薬局・ドラッグストアが「最後の生活インフラ」として機能せざるを得ない状況が生まれている。これは単なる業態の多角化ではなく、地域の購買・健康・生活支援機能が一つの拠点に集約されていくプロセスだ。 注目したいのは、この構造が健康管理とフードアクセスを同一の空間で結びつける可能性を持っている点だ。管理栄養士や薬剤師が食品選択に関与できれば、慢性疾患の予防や服薬アドヒアランスの向上にもつながりうる。業態の変化が、単なる売場の話に留まらず、地域のヘルスリテラシーを底上げする仕組みになり得るかどうかが、今後問われる論点だと思っている。 一方で、採算性と地域依存度のバランスをどう保つかという問いも残る。商業合理性だけで動けば撤退も起きうる。公共インフラ的な機能を担う以上、行政や医療機関との連携設計が欠かせない段階に来ている。